シリーズでお送りしてきましたリアホイール周りのメンテンナンスもとうとう最後になりました。スポークの張り替え・リアスプロケット交換・ブレーキシュー交換とメンテンナンス&クリーニングを施していよいよタイヤの装着です。リアホイールには駆動と制動の部分が絡んでいますので、装着後の調整が非常に重要になります。ぜひ参考にして下さい。
マフラーの取付方は#10.マフラー脱着。400SS編を参照して下さい。

チェーンアジャスター・アクスルシャフトなど取り外したパーツは全て洗浄しちゃいましょう。古いグリスやこびりついたダストなどきれいに洗い落とします!

全部ピッカピカです。きれいだとやる気も出てきます。

アクスルシャフトにグリスを塗ります。
摺動部分には必ずグリスを塗りしょう。バイクメンテの基本です。

まずはブレーキシューパネル側のチェーンアジャスターをアクスルシャフトに通しますが、画像のように「罫書き」が外側にくるように通してください。

タイヤ装着後、チェーン調整の目安の罫書きなので必ず外側に組みます。間違って組んでしまうと、また組み直しする事になってしまうので要注意。

続いてカラーを通し、

ブレーキシューパネルを通したら、

リアホイールにはめ込みます。

ブレーキシュー側準備OK!

続いてスプロケットハブ側。カラーにグリスを塗ったら、

アクスルシャフトに通し、

リアスプロケットハブを組んで、

カラーを装着。

続いてチェーンアジャスター。こちらも罫書きが外側に来るように組みます。

リアアクスルナットを仮締めしておきます。

タイヤをはめる前に車体の普段掃除出来ないところを拭き掃除。

いよいよタイヤの装着です。

装着後、まずはスプロケットにチェーンをはめて、

手でタイヤを回し、不具合が無いか確かめます。

スイングアームのエンドを取付け。

トルクロッドはこの時点では仮締めしておきます。

次にブレーキケーブルをガイドに通して、

ブレーキアームブッシュにもグリスを塗り、

ブレーキアームにブッシュを装着し、

ブレーキケーブルを通します。

続いてチェーン調整です。
チェーン調整はチェーンアジャスターに付いている、チェーンアジャストボルトで行います。

チェーンの遊びが適量になったら、チェーンアジャスターの罫書きと、スイングアームの罫書きをみて、左右が同じ位置になるように調整。

チェーン調整はリアホイールを回転させ一番チェーンの張る位置で調整をします。
また、リアアクスルナットを締め込んでからのチェーンの張りを必ずチェックして下さい。エンジンミッション内のベアリングを破損する恐れがあるので、チェーンの張り過ぎには注意!

リアアクスルナットを本締めします。

リアアクスルナットの溝と割りピンの穴が合うように、ナットの締付け具合を調整。

トルクロッドのナットを本締め。

割りピンを忘れないように。

リアブレーキケーブルアジャスターを取付けてブレーキペダルの遊びを調整。

リアブレーキケーブルの先端に割りピンを通すのも忘れずに。

さ〜、いよいよ最終段階に突入!リアアクスルナットに割りピンを差し込んでロック!

チェーンアジャスターのロックナットを締め付け。

チェーンケースを装着して、

手でタイヤを廻してブレーキング。問題がなければ、

リアタイヤ装着完了!!お疲れ様でした。