#05.マフラーを斬る。KH400編

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気になる純正マフラーの中身を徹底解剖。


以前から純正マフラーの構造が気になっていました。社外のチャンバーとの違いに興味があり、いつの日か分解してみたいと思い、とうとう真っ二つに斬る事と相成りました。ぜひ、ご堪能下さい。

今回使用するKH400のカワサキ純正マフラー。エキパイからサイレンサーまで一体型。

まずは一体型なのでエキパイ部分を切り落とします。

火花に注意。

切断完了。

上下の溶接部をグラインダーで削る。

衝撃を与える。

溶接が剥がれてクラックが入っていった。

上記作業を地道に繰り返す。

繰り返す。

10分程で割れました。

中の仕切板はスポット溶接で内側からしか留まっていません。マフラーの溶接部を削ると、容易に剥がすことが出来ました。ちなみに今回のマフラーは仕切板の一つが外れてました。このようなマフラーの場合、サイレンサーの交換が非常に困難になります。古いものだからしょうがないのかもしれませんが、大事にしたいですね。

御開帳。白く囲った部分が「膨張室」になり、その後ろにある3つの部屋に仕切られた部分が「消音部」となります。

3つの部屋に別れた消音部。

2サイクルエンジンの特性を大きく左右するテール側のテーパー部。
マフラーを割って初めてわかる、純正テーパー部の形状です。

エンジン側テーパー部。こちら側はマフラー外観の形状そのままです。

サイレンサー部に純正のサイレンサーを組み込んだ画像。
白い矢印が消音部の排気の流れです。黄色い縦線がサイレンサー内の仕切りを表しています。サイレンサーの最終部分は消音用のバッフルが巻いてあります。

サイレンサー内部の仕切りを入口側から撮影した画像。

マニアなお客様が自作されたサイレンサーも装着してみました。消音部の部屋を無視するような、豪快な作りになっています。音の感じも一気に変わります。
 
思った通りノーマルマフラーの内側はカワサキのノウハウが詰め込まれていました。これからご自身でマフラーを製作する方やノーマルマフラーを鈑金して再生に挑戦されている方はぜひ参考にしてください。